一斑を見て全豹を知る(いっぱんをみてぜんぴょうをしる)とは、豹という動物の身体にある、斑(まだら)模様の一部を見て、体全体を推し量ることから、[物事のほんの一部を見て、その全体を推察する・見当をつける]という意味の故事成語です。また、一部を見ただけで、安易に全体を知ったかのように捉えないという戒めでもあります。
施術家が、真に正しい知識と経験をもって患者さんと対峙した際、第一印象である、見た目や顔色、体の傾き、歩き方、話し方、雰囲気などから得られる情報はとても大切で、それをもとに、その方の症状を考察します。当てずっぽうで[想像]するのではなく、根拠のある[考察]をするということです。
施術家にとって、[推察する・見当をつける]ということは、いち早く患者さんの症状の本質に近づくとともに、間違った施術をしないことや、急性の症状、病院(医師)に委ねなければいけないかどうかの判断材料となる、一番初めの重要な心構えです。
だからこそ勉強をし続け、正しい知識や正しい情報を追い求めることをやめないし、積み上げた経験と、技術をもって、困っている患者さんの手助けをし続けていきます。私にとっては、徒手療法家という生き方なのだと自覚しています。



