原点回帰

2026.08.27

私の地元は、大分県日田市上津江町(旧上津江村)です。
私は、小さな頃から親戚のおじさんやおばさんにマッサージのようなことをして、「上手ね~」と言われたことをきっかけに、手技療法、針きゅう師の道を志ました。ただそれとは別に、今の私に、最も大きなマインドとしての影響を与えてくれた出来事が一つあります。
それは、小学6年生の時。私の母校は統合したとはいえ、全校生徒60名ほどの小さな小学校。給食はランチルームで、先生も含め全員で食べるスタイルでした。
ある日の給食時間。大きな長テーブルにみんなで並び座って食べていました。
私の左には低学年の女の子、その子の隣には私の同級生女子という並び。

その女の子が、沢山ほおばった為に息が詰まり、口に入れた食べ物を戻してしまいました。膝の上に戻してしまった食べ物を見て、私が「うわっ、」と思った瞬間、同級生女子は何の迷いもなく両手でその戻された食べ物を包み上げ、優しくその女の子に「大丈夫」と言いました。同級生女子の、迷いなく周りも気づかないほどの素早い行動、女の子に向けた言葉と、その穏かな表情を今でも鮮明に覚えています。
その日、私が経験したのは嫉妬。私はその時、ぎょっとして動こうともしなかった。同級生女子は、一瞬で行動した。
その大きな差に、強烈に嫉妬したのです。
頭に浮かんだのは「次は自分が」でした。

あの日から、ずいぶんと時は経ちました。それでも今、私の徒手療法家としての行動原理のお手本は、あの同級生女子の立ち居振舞いです。
つい最近、その同級生女子のご両親と会う機会がありました。
自分も親になり、小学6年生の息子がいます。私は、このご両親のように我が子を育てられているのか。
到底追いつかないなと、再び打ちのめされていますが、原点回帰。
お二人の活き活きとした姿を拝見して、あの日を思い返し、日記にしてみました。

どなたにも、原点があるはずです。あの日あの時あの場所、そして、あの人。
自分の心を整理するときには、原点回帰してみてはいかがでしょうか。

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